こんばんは、吉川です。
前回までの作業はアイドリングが安定したところまででしたね。
今回はアイドリングから走行です。
最初にやる作業は燃調マップを作るところからスタートです。
私は「燃調マップを作る」と聞くと
何かよくわからないけど、とても難しそうだな…。
と不安に思いましたが考えてもわからないので
とりあえずやってみよう!!
最初に、SP-TDCの燃調マップはこんな風になっています。↓↓↓
横軸 は 回転数
縦軸 は エンジン負荷
高低 は 噴射量
になります。
ちなみに、上記のマップは
1000回転でエンジン負荷が-30%のとき噴射量は300
となっています。
※-30%はエンジンブレーキのときです。
次に、縦軸(エンジン負荷)に対して一直線で
それぞれ角度の異なる燃調マップを5種類作る。
ふむふむ。( ..)φ
イメージはこんな感じです。
エンジン負荷-30と0%と5%には同じ数字(噴射量)を入れ
エンジン負荷100%の数字(噴射量)を
1000、1500、2000、2500、3000
にして中間は一直線になるようにしました。
このとき横軸(回転数)に変化はつけない。
ふむふむ。( ..)φ
タブレットに5種類の燃調マップを作り保存と。
簡単にできました。(^^♪
次は、もう車体でエンジン始動させての作業だそうです。
わーい!車体での作業だ。(^O^)
…???
えっ?! 準備はこれだけ…
難しそうだなと不安になった
「燃調マップを作る」がこんなに簡単だったとは
驚きです。( ゚Д゚)
さささ、驚いていないで次の作業へ。(‘ω’)ノ
さっき作った燃調マップの1つをSP-TDCに書込みします。
かぶらないようエンジン負荷100%のときの数字(噴射量)が
1番少ないものから始めます。
もちろん、エンジン始動とアイドリングには問題なし。
それでは、アクセルを開けてみます。
ブブブ… ストン⤵⤵
アクセルを開けた途端にエンジンSTOPしました。
このマップはNGだから、次のマップを書込み。
ふむふむ。( ..)φ
言われるままエンジン負荷100%のときの数字(噴射量)が
2番目に少ないマップをSP-TDCに書込みっと。
それでは、アクセルを開けてみます。
モーーーー っとゆっくりではありますが、吹け上りました。
?????
一瞬考えて…。
なるほど!!!
( ゚Д゚)
ようやく、角度の異なる燃調マップを5種類作った理由がわかりました。
アクセルを開けるとエンジン負荷が増える。
負荷によって必要な燃料がどれくらいかわからない。
だから噴射量を一直線にして、なおかつ100%の噴射量を
それぞれ変化させた燃調マップを5種類作ったのか。
なるほどーーーーーー!!
ここで回転数の変化をつけると、わけがわからなくなるから
「横軸(回転数)に変化はつけない。」が大事なのか。
なるほどーーーーーー!!
理解できたので、次。
噴射量が3番目に少ないマップで
アクセルを開けてみると、
ブウォーーーーーン!
気持ちよく吹け上りました。
きたーーーーーーー!!
ブンブンブブーーーーン!!
あの小刻みにアクセルを動かして
曲を演奏するあれができる感じです。
私はリズム感がないのでできませんが。(;’∀’)
今のところこの3番目のマップがいいけど
もっといいのがあるかもだから次へ。
噴射量が4番目に少ないマップで
アクセルを開けてみると、
吹け上りはするし、モーーーーーではないけど
何か重い感じ。
絶対にNGなことは想像できたけど
せっかくなので、最後に噴射量が1番多いマップ。
ブブブ… ストン⤵⤵
アクセルを開けた途端にエンジンSTOPしました。
噴射量が多すぎてNGですね。(‘ω’)ノ
エンジンがSTOPするほど噴射量が多いと
かぶってしまう恐れがあるので
念のためプラグをはずして
パーツクリーナーでお掃除しましたよ。
これで、ちょうどいいマップがわかったので
あとは走行するだけです。
えっ!?
これだけ???
燃調マップを5種類作って、比べただけで
走行できるの???
はい。(‘ω’)ノ
えーーーーーーーーーーーーーーーーーー。( ゚Д゚)
私、驚きまくりですよ。
だってコレ簡単すぎじゃないですか。
私にできるってことは、誰でもできますよ。
最初に感じた難しさや不安はまったくありませんでした。笑
さあ、走行だ!!と今すぐにでも走り出したいところですが
一部のインジェクション用パーツが仮設でした。( ゚Д゚)
車体の仕上げ作業やらなきゃです。笑
それではまた。(‘ω’)ノ
コメント
ナイス!
ありがとうございます。(^^♪
こちらのecuはo2センサーによる補正等はどうしているのですか?また気圧等の補正についても教えていただけますと嬉しいです!
ご質問ありがとうございます。
SP-TDCはO2センサーによるフィードバックはしておりません。
バキュームセンサーのみで制御しています。
気圧については、SP-TDC本体内部に大気圧センサーを内蔵していて、自動で気圧補正しています。