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どうも♪ どうも♪ ご無沙汰です(^^ゞ
先週は盆休みだったんですけど、
田舎なもんで盆休みのほうが大忙しっ(>▽<;; アセアセ
ぐったりな盆明けとなっております (┐・・┌)ゲッソリ…
でも、そうもいってられないので一生懸命働いております(・_・ゞ-☆
内容は、相変わらず新車種の設計です。
かなりの車種はやったつもりなんだけど、まだまだ色んな車種がありますね(^_^;)
今やってんのは、
タイトルのVFR750Rの点火。
XJ750EとXJ750Dの点火&インジェクション。
XJ750Eはキャブなんですが、XJ750Dのインジェクションに換装してあるんだそうです♪
あと、KR-1の点火&排気デバイス制御。
RG400γの排気デバイス制御 などなど。
んで、今日はVFR750Rのお話です♪
SP-TDC本体やコントローラーの製作と、VFR750R用のプログラムを製作してまして
そろそろチェック段階に入るとこまでは来てるんですけど・・・
やっぱ独特なピックアップローター&ピックアップコイルが気になります(>_<)
SP-TDCのプログラムの基本設計的には、全然問題ないローターなんですけど、
ノーマルはなんでこんな独特な形状になってるのか?
それが謎のままでは、どうにも気持ちが悪いし、出来てから問題にならないとも限りませんしね。
もう一度VFR750Rのローターを見てみます。
突起は45度間隔で7突起で、1箇所だけ突起がありません。
そんでピックアップは2個で、はさみ角は80度。
普通、多突起のローターはデジタル進角制御で、ピックアップコイルは1個です。
回転判別のために1箇所だけ突起が抜けてるとか、1箇所だけ突起の幅が広くなってるんですね。
4気筒でピックアップが2個ある場合は、突起は1個でアナログ進角制御です。
このVFR750Rは、ローターは明らかにデジタル制御用の多突起なのに、
なぜかピックアップコイルが2個???
しかもはさみ角が80度で、シリンダーのはさみ角は90度と、10度違います。
てことは、単純にピックアップ1がリアバンク、2がフロントバンク用ってことではなさそう・・・
お客さんのお話では、リアとフロントではポート形状も径も違うということだし、
リアバンクよりフロントバンクの上死点のほうが通過スピードが速いはず。
となると、リアとフロントで点火タイミングが違うということは有り得るので、
リアとフロントで違う点火タイミングにできるように設計することにしました。
でも、それにしてもシリンダーはさみ角とピックアップコイルはさみ角が10度も違って
これがそのまま点火タイミングの違いにしては大きすぎますね。
この10度の違いはなんなんだろう??? って、ずっと引っかかってました(^^ゞ
オシロ波形で見るとこんな感じ。
んん~ まぁ、確かに10度ズレてますよね~。
年代的には、この後のホンダは9突起に変わってるんですよね・・・
VFR750Rの前は、2ピックアップ1突起のアナログ制御だから、変わり目ではあるんですよね。
なんですぐに9突起に変わったか・・・
そりゃ~ 普通に考えれば何か不都合があったわけですよね・・・
45度間隔の7突起・・・
ピックアップひとつなら、回転判別は突起の無い90度の位置でするはず・・・
普通の間隔は45度で、回転判別は90度・・・ 2倍かぁ~
ん??? 2倍???
あああ!!! そうかっ! (☆。☆) キラーン!!
わかったO(≧▽≦)O ワーイ♪
え~っと、ここからはあくまで勝手な仮説ですのでお間違いなく(^^)b
まず、1回転の判断は突起が抜けてる90度の間隔が来たときに、
おっ、これで1回転だなって判断するんですが、
通常間隔45度で、判断間隔90度、2倍ですね。
これは非常に判断しにくいのです(^^)b
等速で回転していれば何の問題もありませんが、急激に回転が変動すると
2倍程度では判別がつかなくなるんです。
まして90度V型4気筒で、突起が無いのはフロントバンクの上死点後で、
ここはクランクスピードが一番速くなるところ。
ということは一定回転でさえ、その差は2倍無くなってしまいます。
ここで、オシロ波形をもう一度見てみると、
ピックアップ1とピックアップ2は10度ズレてるから、信号は交互にきてますよね。
ケン パッ ケン パッ って感じで(笑
んで、突起の無いとこだけ ケン ケン パッ ってなってますよね♪
これを判断すれば、どんだけ急激に回転が変わっても判断できます(^^)b
ということは、後ろ側のピックアップコイルがメインのタイミングを決める役割で、
前側のピックアップコイルは、回転判別のためのサブ的な役割?!
ということになるのでは。
しかしこれはいかにも無駄な感じなので、当初の設計段階ではピックアップは1個だったんじゃないでしょうか。
なので後には1ピックアップ9突起になった・・・
9突起は通常間隔30度で、判別間隔は120度で4倍あります。
プログラムの作り方にもよりますが、SP-TDCでは3.5倍以上無いと判別できないことがありました。
ちょうど4倍あるんで間違うことはなく、うまく考えてあるんだなぁって思いました。
VFR750Rは、2倍では判別できなくてピックアップコイルをもう1個追加したんじゃないかと(^^ゞ
そう思って、画像を見てみると、
前側のピックアップは、すごく狭いところにあるし、ボルトの位置も等間隔じゃないから
あとから付けたように見えなくもない(^_^;)
という仮説にたどりつきました。
これは誰に確認したわけでもないので、本当に勝手な妄想です(^^ゞ
でも、このやり方ならVFR750Rがどんだけレスポンス良くても正確な回転判別ができますので
SP-TDCのプログラムはこれでいこうと思います♪
仮説は仮説でも、自分なりには納得できましたよ(*^_^*)
こんなふうに、出来上がったモノから設計した方がどんな考えで、何に苦労してたのか考えるのも
楽しいもんですよね♪
一見なんでこんな変なんだ? と思っても、
それを批判するんじゃなくて、何があったんだろうって考えると
また違ったものが見えてきますよね(^^)b
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