こんにちは、吉川です。
今日は「TZR250くんどうしたの!?(;・∀・) 」の続きです。
さてさて、2回目にエンジン停止したのが車屋さんの前だったところからです。
TZRを押してお店の入り口まで行くと、車の整備をしていたおじさんが私に気づいてくれました。
私「突然すみません。バイクが故障したみたいなんです。」
おじさん「えっ…。」
あきらかに困った顔になり、口ごもるおじさん。
私「バイクをみてほしいとかではないんです。
明日までここで預かっていただけないかと思いまして。」
おじさんの顔めちゃくちゃ明るくなりました。
おじさん「あー、預かるだけ。いいですよ。」
おじさん、何を言われるのかひやひやだったとお察しします。
いきなり現れて ”旧車を修理して” なんて言われたらお断りですよね。
さすがにバイク歴が浅い私でも、旧車の整備がどれほど大変かわかります。(*’ω’*)
私「ありがとうございます。どこに置いたらいいでしょうか。」
おじさんが誘導する方向にTZRを押しながらついていき、指定された場所に停めました。
おじさん「ところでどんな状態なの?」
私「走行中に吹け上がらなくなってそのままエンジンが止まって
キックが下りなくなってるんです。」
おじさん「それって焼き付いたんじゃないの?オイル入ってないんじゃない?」
私「最近補充したばかりです…。」
ほんの2、3日前にオイルランプがついているのを見つけて補充したばかりでした。
そのオイルがなくなっている!?
不安になった私はシートをはずし、2ストオイルを確認。
たっぷり入っていました。
おじさん「本当に入っているね。じゃあ何だろうね。」(;^ω^)
私「何でしょうかね。わからないですけど重症そうですね。」(;^ω^)
おじさんに、明日取りに来ることと、私の名前と電話番号を伝えお店をあとにしました。
快くTZRを預かってくれたおじさんに感謝です。
身軽になった私は、友達にお願いして迎えにきてもらい家に帰りました。
次の日、無事にお店に戻ってきたTZRくん。
ほかの仕事が混んでいて、なかなか状況を見ることができずにいたのですが
ようやく見れる日が来ました。
Tochinさんの見立ても、エンジン焼き付きなのでは?
とのことで、腰上エンジン分解の作業開始です。
エンジンオイルを抜いて↓
冷却水を抜いて↓
ラジエーターをはずして↓
YPVSのワイヤーをはずして↓
プラグをはずして確認すると
オイルが全くついていなくて、カッサカッサな感じです。
プラグの写真撮り忘れました( ;∀;)
ガスケットを傷つけないようにシリンダーヘッドをはずして↓
シリンダーを連結しているパーツをはずして↓
マフラーはずして↓
こっちもガスケットを切らないように右のシリンダーをはずしたら
ありゃ…( ;∀;)
ガスケット切ってしまいました。
そして、でてきたピストンが!?↓
無事そうですね。(*’▽’)
次に左のピストンは↓
( ゚Д゚)!!!!
大変なことになっていました。
ピストン↓
シリンダー↓
実は、このTZRくん2XTなんです。( ;∀;)
なのに、私は….
この状況から想像するに、何らかの原因でシリンダーにオイルがいかなくなり
高温になったことが原因でこんなに傷がついてしまったのではないかと思います。
原因を調べて、修理したいところなのですが重症なのでインオペとなりました。
ほかの仕事が落ち着くまで作業できないので
Tochinさんのお家で冬眠してもらうことになりました。
さみしいですが、しばらくお別れです。(;_;)/~~~
エンジンが停止する直前まで絶好調だと思っていたけど
今になって思えば、チェックポイントはいくつもありました。
エンジン音に変化はなかった?
プラグが乾いていたのはいつから?
白煙はいつまで出ていた?
などありますが、私の記憶はどの質問の答えもありません。
それだけ、TZRくんの状態を見ているつもりで
きちんと見ていなかったですね。
TZRくんごめんm(__)m
今回の経験をこれからに生かすことはできるので
小さな変化にも気づけるように日々精進します。
そして、今回は人の優しさに助けてもらいました。
道路で声をかけてくれたご夫婦。
車屋のおじさん。
迎えに来てくれた友達。
TZR引き取りのために力を貸してくれた
コッキーネットのみなさま。
助けてくれたみんなに最大の感謝です。
本当にありがとうございました。(*´▽`*)
この優しさに恩返しができる人になれるよう
自分磨きについても日々精進していきます。
それではまた(*’ω’*)
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