今回はSONY VAIO (SVE151B11N)のヒンジ修理のご依頼です。
パソコンの修理はほぼ地元のお客さんからの依頼なんですが、今回は他県のお客様からメールでご依頼頂きました。
ご依頼内容はモニタのヒンジ部分が壊れたとのことです。
モニタを開くと赤丸の部分が盛り上がって、いまにも割れそうということです。
パソコンをお送りいただいて確認すると、やっぱりここが割れてます。
3カ所に金色のナットが埋め込まれてるんですが、2ヶ所が割れてナットが抜けてしまってます。
さらに右に置いてある金具は本来一体になってるようですが折れてしまってます。
本来なら割れたケースを部品で交換となるんですが、ヒンジの場合は部品交換してもまた同じように割れてしまいます。
毎度どうしてこんな割れる構造にしたんだろうとは思いますが、じゃあどんな構造ならいいのかって言われると、わからないですよね。
壊れたものを見て構造が悪いというのは簡単ことで、だれでも言えますね(笑
ということで、構造をよく見てなるべく壊れないように追加工を施して修理します。
内部のスペースを確認するために、MACHⅢのときにも使った粘土作戦です。
で、fusion360で3Dモデルで検討します。
工程がバイクのときとおんなじですね。
そんで、アルミのスペーサーをCNCフライスで削り出して取付ます。
もともとはキーボード面のケースでヒンジを支えるようになってましたが、ケースが割れて支えられなくなってるので、上下のケースではさみこんで支えるようにしました。
そのため、ケース裏側にネジ穴を1個追加しました。
組み立ててしまえば、言わなければネジが1個増えてるのはわからないでしょう。
ヒンジ修理は元より頑丈でかつ美しくを心がけてやってます。
なので、どうしても毎回ワンオフ作業になってしまいます。
あとはクリーニングとWindowsUpdateをかけて発送です。
ありがとうございました。
コメント