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Megelli250RのSP-TDC製作中♪

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さすがに年末ともなると、ブログ更新がままなりません(^_^;)
みなさま、お忘れになったでしょうか(^^ゞ
 
さて今回のバイクは、メガリ250Rっていうイギリスのバイクです。
 
どんなバイクなんだろう・・・ ってことで調べてみると、こんなバイクのようです。
水冷4ストSOHC4バルブ単気筒、250cc ですね。
 
SP-TDC装着車では珍しい現行車です♪
てことだから、当然インジェクション車でECUも付いてるわけです。
 
が、インジェクションを取っ払ってキャブにするので、点火だけSP-TDCで制御したいということです。
できたらそのままECUをSP-TDCに換装したいとこですが、
キャブに変更したいというのも根強くあるんで、そういうのもアリですよね。
 
未対応車ですから、例によってオシロも同時ご購入頂いて、ピックアップ部の調査からです。
ピックアップは、ローターではなくフライホイールに突起があるタイプだそうなので
オリジナルローターへの変更はできません。
ノーマルのピックアップ信号に合わせてプログラムを作ることになります。
 
まずは、ノーマルのピックアップ信号をオシロで計測していただきました。
これはクランキング時のピックアップ波形です。
 
ここから色んなデータを見るので、波形の画像だけじゃなくて、計測したデータをメールで頂きますよ。
クランキング時の波形からは、どのくらい電圧が出るかとかを見ます。
クランキングのときが一番電圧が低いから、これに合わせないといけないんですね。
 
±6Vは出ているようなので、これなら十分です♪
 
次に、アイドリング、3000rpmとか、色んな回転数のデータを見ます。
これでタイミングとか、波形の変化の仕方とか、ほんと色々見るんですよ。
ってか、そうしないと現車がない状態でプログラムを作っても、動かすことはできません(^^)b
 
で、これは3000rpmのデータ。
波形がいっぱい w(( ̄ ̄0 ̄ ̄))wワオッ!!
1回転分とれてないからわかんないけど、20突起以上あるようですね (・・;)
 
さらに、ピックアップ付近の画像を撮ってもらいました。
 
やっぱり ハリネズミ状態です(笑
なんと全部で23突起!
突起数の記録更新ですね(^_^;)
ピックアップコイルはフタ側に付いてるから、画像解析で角度を出していきますよ。
 
突起の角度や位置関係を知りたいので、さらにフライホイール正面の画像も撮っていただきました。
23突起で、1箇所だけ突起がありません。
突起間の角度は15度ですね・・・ 細かい(>_<)
 
新しいバイクは、こんな感じで突起の数は多くなってるみたいです。
そりゃ多いほうがより正確に制御できますが、
プログラムを作るにはちょっと厄介なんです。
 
突起が多いってことは、それだけクランク角を細かく把握できるけど、
それだけいっぱい信号がくる・・・
てことは、信号と信号の間の時間は短くなりますね。
 
その短い時間で、進角計算を済ませなきゃ間に合わなくなるわけです。
 
実際、15度間隔で12,000rpmだと信号と信号の間は約208マイクロ秒しかありません。
1秒=1,000,000マイクロ秒ですから、すっげぇ短い時間です。
 
こんな短い時間でPICは進角計算を暗算しなきゃいけないわけです。
そ~と~ 暗算が速くないといけませんね(笑
 
具体的にはこんな短い時間で計算しなきゃいけないから、
8ビット程度のPICで進角制御なんて不可能だ┗(-_-;)┛
と言われてるわけです(^^)b
 
その不可能といわれる8ビットのPICで、SP-TDCは制御できてます(^▽^)ノ
 
と・・・ 威張ってても、さすがに23突起は ちょっとキツイです(^^ゞ
 
さてさて話を戻して、オシロ波形とピックアップ画像の解析から
ピックアップの角度を割り出します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
メガリのピックアップは、こんな感じで設計されてるようですね♪
角度がわかりゃいいってもんでもないですが、何がわかればいいのかは企業秘密ってことで(^^ゞ
 
そんで、これをもとにテスト用のピックアップローターを外注で作ってもらいます。
まるでギヤですね(笑
 
これだけ細かい信号を8ビットのPICで処理するのは、さすがに至難の技でした(;^_^A アセアセ・・・
結局、今までのSP-TDC V120のプログラムでは処理しきれないので、
無い頭をひねりにひねって、新しい手法でプログラムを書き直しましたよ♪
 
新しい方法 思いついて良かった C=(^◇^ ; ホッ!
 
ここまでくると、8ビットのPICを使うのは悪あがきってもんでしょうか (T▽T)アハハ!
今時のECUは当然32ビットですもんね。
 
このあと、いつものクルクル3号テストをやって、やっと合格しましたヾ(@⌒▽⌒@)ノワーイ!
 
動画はいつもと同じなので省略(^^ゞ
 
今回も仕様を落とすことなく、3Dマップ進角、進角調整範囲BTDC5~BTDC50は
クリアできましたよ♪
 
 
ノーマルピックアップ信号に合わせてSP-TDCを作るときは、だいたいこんな手順になるので
結構お時間頂くんですね。
でも、このピックアップ信号に合わせられるかどうかがキモになるんです。
同じ仕様で作ったとしても、ピックアップ信号にうまく合わせることができないと
全く動かなくなっちゃうんです。
 
なので、先日のXJ750のように、ピックアップローターもこちらで用意できる場合は
意外と楽に動くんですよ。
取り忘れたローター画像をMさんが送ってくださいました♪
これだと こちらの設計通りのローターだし、すごく良い精度で製作して頂いてるんで
装着~始動も格段に楽になりますよ♪
 
フライホイールだと無理ですが、ピックアップローターの場合にはおすすめです(^^)
 
 
 
 
ということで、今回のメガリ250Rも何とかクリアできましたが・・・
そろそろ、V130にバージョンアップしないと対応しきれなくなってきそうですね(^^ゞ
 
 
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