MACHⅢ H1A

SP-TDC
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こんにちは
今回はカワサキ マッハⅢ H1AにSP-TDC V180装着のご依頼です。
なんですが、せっかく車体をお預かりしての装着なので他にもご依頼いただきました。

まずは前回もやった燃料コックの負圧キャンセル。

ダイアフラムを撤去して、コックの位置をON-RES-OFFに変更。

ピックアップまわりの交換のついでにジェネレーターハーネス交換。

ジェネレーターハーネスの交換はハンダ付けが必要だし、新しいピックアップコイルの配線も仕込むので
なかなか大変ですよね。

そしてデスビとイグニッションコイルを撤去して、3連イグニッションコイルに交換。

そして今回初の試みが、お客様たっての希望で系統分けしたヒューズボックスにしたいとのこと。
これがなかなか大変でした(笑
色々検討した結果、カワサキ純正のジャンクションボックスと、リプロ品のマッハ用メインハーネスを加工して
作ることに。
が、どうにもならかったのが取付位置。
シート下にはSP-TDCとETCが入るし、サイドカバー内でははみ出てカバーがかからない。
第一、ヒューズボックスなのでアクセスが容易な場所じゃないと意味がない。

なので、思い切ってバッテリーケースごと作ることにしました。

右からノーマルのバッテリーケース、仮合わせのためトタンで試作したケース、
左が新しく作ったバッテリーケースです。

そこにバッテリーの押え兼ジャンクションボックスステーを取り付け。

カワサキ純正のジャンクションボックスですが、マッハの系統分けに合うように
中の回路は変えてあります。
さらにリレー制御のヘッドライトブースター機能も仕込んであります。

50年以上前の車体なので、微妙に歪んでたりでボルト位置が少しづつ合わなかったけど
なんとか違和感なくこのとおり。

小物入れもノーマルと同じサイズで作りました。
一体式レギュレーターをバッテリーケース下に設置したので、バッテリーは車体右のオイルタンク側に
よせました。画像ではバッテリーが奥に引っ込んでます。
引っ込んだスペースにジャンクションボックスを設置したので、フレームとほぼツライチ。
ジャンクションボックスのボルト3本外せばバッテリーにアクセスできます。

バッテリーケースはSP-TDC、ETC取付ステーも兼ねたのでシート下もスッキリ。

こちらもフレームとほぼツライチでシート側に出っ張りはありません。

ヒューズの系統分けするために、ジャンクションボックス新設、メインハーネス加工、バッテリーケース制作
までやってしまいました(笑
これでノーマルのレクチ、レギュレーター、CDIは付けられなくなるのでSP-TDC専用バッテリーケースですね。汎用性はありません(笑

ということで、ノーマルから取り外したパーツがこんなに。

こんなにどこについていたんだろう? ってくらい外しました。

動作チェック、テスト走行もクリアして完成です。

旧車の雰囲気満点のハンドルまわりと、デジタルなAndroidタブレットのアンバランスさがいいですね。
70年代のバイクなのにBluetooth接続(^^)

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