これもIT農業

紙ヒコーキ。ブログ
0

世間でIT農業といえば自動運転トラクターとか、ドローンですよね。
でもこれ、実際の農家にとってはとてつもなく高くてとても買えません。

それに自動運転といっても勝手に田んぼまでいって耕してきてくれるわけじゃないし
ドローンはひとりで飛ばしちゃいけないし、動噴なら大変だけどひとりでできる。
ITの方向がなんか現場に合ってない気がするんですよね。

てことで、現実的なIT農業をやってみようと思いました。
ITというかIOTでしょうかね。

まずは、ビニールハウスの窓の開け閉めを自動化してみました。
育苗期間中はハウス内の温度を時期によって30度とか25度とかに保たなければいけません。
これが本当に大変で、ちょっと日が照って窓を開けないでいると50度とかになっちゃうんです。
開けっ放しではこの時期20度きっちゃうし。

今まではばあちゃんが日が照ったら開け、曇ったら閉め、一日何度もハウスの開け閉めをやってました。
もうだいぶ歳だし、たまに忘れたりもするんでハウスの管理からやってみました。

ハウスの窓をモーターで開け閉めするんですけど、それだけなら4~5万円で売ってるので
買って設置すればいいだけです。

ただ、今後いろいろとやっていきたいのでスマホから開け閉めできるようなシステムを作ってみました。
とりあえず仮稼働なので手作り感満載のタッパーです(笑

ハウスには電源もネット回線もないので、バッテリーで稼働して無線で自宅まで飛ばしてます。
自宅ではハウスからの電波を受け、Wifiでネット回線につなげてます。

そんでスマホではブラウザで管理画面を開くと、リモートで開け閉めや、自動運転、ハウス内の温度を確認できるようにしました。

これがとっても便利で、ばあちゃんは何もしなくてよくなったし
仕事中でもハウスの監視ができるようになりました。
24時間温度のデータを取ってるので、今までわからなかった夜間の温度や
一日の推移もわかるようになりました。

これぞIT農業って感じがします(笑

スマホで管理できるシステムはすでにいくつもあるんですが、どれも家族でやってる農家には手がでません。
うちはハード、制御系をおれ、WEBシステムを長男が作ってくれたので安価に済んでますが、
人手不足や後継者不足も深刻で、こんなシステムを誰でも使えたらいいですよね。
なんとかならないものか。

育苗期間が終わったら、次は田んぼのIT化をはじめていこうと思ってます。
自動運転トラクターやドローンじゃなくて、現場に合ったIT化を考えていこうと思ってます。

コメント