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お店でやることになったSP-TDC。
最近はオシロばっかり記事にしてましたが、ちゃんとSP-TDCも進めてました(^^)
今、製作中なのは4st4気筒用のフルトラSP-TDCです。
内容も今までのSP-TDCとはずいぶん変わってますんで、名前もSP-TDC2となりました♪
今回は完成品5台の注文を頂いての製作ですが、やっぱりキット化も考えて
作りやすさがどうなのかとか、検証しながら作ってます。
変わった点は多々あるんですけど、まずはSP-TDC2からはユニバーサル基板じゃなくて
プリント基板になりました。
もう少し簡単にできる方法も考えてるんだけど、今回は今のところ一番精度良くできる
おだ。バージョン USBオシロと同じ方法でプリント基板を作ります。
カッティングマシンでシートを切り出し、それでマスキングしてエッチングです(^^)b
ちょっと手間がかかりますけど、なかなか良い仕上がりなので、今回はこれでいきます。
こんな感じで、イラストレーターでパターンを設計します♪
普通にPCBEとか使えばいいんでしょうけど、商売柄イラストレーターのほうが慣れてるのと
イラストレーターは業務用お絵かきソフトって感じなので、どんなパターンでも書けるんですよ。
そんで、カットしたシートを生基板に貼り付けます。
これがなかなか面倒なんですよね(^_^;)
もうちょっと楽な方法も模索中です。
これを10分くらいエッチングして、シートを剥がすと出来上がりです♪
すごくキレイにできますよ(^^)
ここまでは、今までのSP-TDCより逆に手間がかかってますね。
だけど、ここからが違います♪
部品をハンダ付けするわけですが・・・
55分で出来ました(^o^)/
ユニバーサル基板で作るより格段にスピードアップです♪
プリント基板と部品がセットになってれば、
初心者の方でもほんとプラモ感覚で作れるんじゃないかと思いますよ(^^)
ハンダ面も・・・
カッコいいですね♪
カッコいいだけじゃなくて、やっぱりユニバーサル基板より安定して動作するみたいです。
ノイズ対策にもバッチリです。
ハンダの乗りも、ほら♪
富士山がいっぱい(*^_^*)
イモは不作です(笑
それから、SP-TDC2は回路・プログラムも変わりますよ。
1.ピックアップ入力回路が変わりました。
今まではHT-Rocketを参考にさせてもらってフォトカプラを使ってました。
これはノイズ対策にとても効果があって良かったんですけど、4st4気筒には向かなかったんです。
4st4気筒のピックアップは、だいたいクランク軸にあるんだけど、小型バイクと違って
フライホイールとは逆側についてるのが多いようです。
そうすると、ピックアップローターの直径が小さく、結果、ピックアップ波形の電圧が低いんですね。
なもんで、そのままではフォトカプラを駆動するだけの電力が無いのです。
そこで、今回からフォトカプラに変わってオペアンプを使いました。
これで、小さい信号も拾えるし感度調節もできるようになりましたよ♪
今までピックアップ信号を拾うのが結構難関だったんですが、これでだいぶ汎用性が上がります。
2.バキュームセンサーを使った3D進角になりました。
バキュームセンサーでエンジン負荷を拾って3D進角制御するんです。
スロポジよりも取り付けが簡単なんで、ほとんどのバイクに付けることができると思います(^^)
3.液晶表示つきです。
前回も紹介しましたが、こんどのSP-TDC2は液晶表示機能つきです♪
調整ダイヤルの値、バキュームセンサー値なんかを表示します。
ダイヤル&液晶がSP-TDC2本体とは別体なので、セッティング時だけハンドル付近につけることが
できるんです。
これでセッティングもやりやすくなりますね(^^)
4.リレー制御電源です。
これは、あれです、ヘッドライトとかをリレー制御したりするのと同じです。
SP-TDCは、90年代以前のバイクにつけることが多いんで、メインハーネスがかなり劣化してます。
なので、ハーネスで電圧が下がっちゃうんですね。
XSだと、バッテリー~IGコイルまでのハーネスで2~3オームも抵抗値が出てます。
そうすると、当然プラグの火も弱くなっちゃうんで、リレーを付けて電源はバッテリー直に
引くようにしました。
と、まぁ、SP-TDC2の変更点はこんな感じです(^^)
今日、ようやく基板の試作ができました。
明日はエリミに装着して実車テストする予定です。
いままでなら、実車テストもまた難関なんですが、そこはプリント基板の威力です(^^)b
配線ミス、ハンダミスは皆無です♪
イッパツで動く・・・・ と、思います(^_^;)
きっと♪