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とうとう こんな日がやってまいりました(爆
SP-TDCも色々な車種をやってきましたが、一番最初からあったのに一番動かないのが4MINIです。
4MINIだけは他の車種とはいたるところが違うんですよね(>_<)
全ての車種が専用設計ではあるんですが、メイン基板のベースとなる部分は共通化してます。
じゃないと、とても色んな車種には対応できませんので。
ところが、4MINIで動くようにすると中型、大型のバイクでは動かない、
中型、大型のバイクで動くようにすると4MINIがダメになるって感じで、どうにもうまくいきませんでした。
4MINIだからって基本的には何も違わないわけなんだけど、なんでそうなる? ってくらい細かいところが
色々と違ってきますね。
もちろん、4MINIが特殊で難しいわけではないんですが、気軽さ故にパーツはポン付けじゃないと
製品として成り立たないという難しさがあります。
4MINI用のSP-TDCもあるにはあるんですが、他の車種に比べて動作する率が極端に低いので
最近はバイクをお借りして、ほぼワンオフであれば作りますってことで、事実上お断りしてるような状況です。
が、今回、それでも作りたいという熱意のあるユーザーさんがおられまして、メイン基板から専用設計の
4MINI用SP-TDCを作ることになりました。
ということで、ヤフオク放出するつもりだったJAZZを引っ張り出してきました。
うちのJAZZはインジェクション仕様になってまして、さらに度重なる開発のためあちこちツギハギになってます。
なので、まずはノーマルのキャブ仕様に戻すところからです。
インジェクタは燃料ポンプの無いDCPインジェクタなので外してキャブに戻すだけなんですが、
問題は電装系です。
12V化してあるし、全波整流だし、オリジナルレギュレーターだしで、全然ベースにならないので
そこらへんを全て戻します。
12V化くらいはJAZZだけの話で、エンジン自体は12Vエンジンと同系なので市販の12Vレギュレーターにだけ変えました。
メインハーネスは跡形もなくいじってあるので、ノーマルのハーネスを買って交換します。
あとはここですね。
ジェネレーターが全波化してあるので、半波化!? します。
ピックアップコイルも配線2本出しに加工してあるので、これも戻します。
ジェネレーターの全波-半波の加工は、色んなところで紹介されてるとおりで配線をちょびっと繋ぎ変えるだけです。
ジェネレーター表側のアースのところを切って黄線につないでありますが・・・
これを元通りアースに繋ぎます。
んで、黄線をジェネレーター裏側のもともとの場所に戻します。
JAZZのジェネレーターでいうと、
ノーマルの半波整流用が アース – コイル×4個 – 黄線 – コイル×2個 – 白線 となってまして、
全波整流用だと 黄線 – コイル×4個 – コイル×2個 – 白線 となりますね。
これでもとに戻りました。
ジェネレーター&ピックアップコイルは開発のために一時ノーマルに戻しましたが、
この部分+フライホイールは、4MINI定番カスタム箇所です。
軽量フライホイールなど、数限りないカスタムパーツがありますね。
ここがノーマルでない場合が多く、それがSP-TDCが動作しなくなる原因のひとつでもあります。
ここが変わってしまうと点火タイミングは変わるし、ピックアップ信号は変わるしで、SP-TDCにとっては別なバイクになってしまうのです。
なので今回は、ここがある程度変わっても動作するように設計するつもりです。
仕様はこれからですが、基本的にはV140の点火と同等仕様はクリアしようと思います。
ただ、インジェクションまでの汎用性を持たせると本体サイズがどうしても大きくなるので、今回は点火のみの専用設計です。
点火方式もCDI方式にするつもりはなく、フルトラ点火です。
もとがCDI点火の車体なので、いかにポン付けに近くフルトラ化できるかですね。
4MINI専用SP-TDCプロジェクト、スタートで~す(^^)/