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おかげさまで、お盆休みには十分に充電させて頂きました(^^)
ありがとうございますm(__)m
頑張ってはいるんだけどまだまだ状況は改善されない毎日です(^_^;)
それでも、少しずつは進めております。
今日は、ちょっと毛色の違うSP-TDCのご紹介です(^^)♪
ご存知のとおり、SP-TDCの点火方式はフルトラ点火です。
これは、CDIよりもフルトラのほうが圧倒的に強力だという考えですので、
車体が2stであってもフルトラ点火としています。
でも、ほぼ90年代で販売が終了してしまった2st車は、ほとんどがCDI点火です。
これをフルトラ点火にするとトルク増大等、良いことがある反面、
もともとCDI点火の車体をフルトラにするには少なからず難点があります。
イグニッションコイルをフルトラのものに替えなければいけないとか、
キルスイッチの回路がフルトラとは違うので加工が必要とか、
マグネトー点火からバッテリー点火になるので、発電量なんかも気になるところですよね。
それから、90年代の2stでも製造から20年もたつし、現行で2st車はないので
ノーマルCDIが潰れてしまっては替えがきかなくなってきています。
点火方式としては劣るCDIでも、2st車となると作る意味がありますよね。
そんなことで、あるお客さんからノーマルCDIと換装できるCDIを作ってほしいとご要望がありまして
あえてCDI点火のSP-TDCを制作してみました(^^)♪
このお客さんは、フルトラバージョンのSP-TDCもご購入いただいた上でのご注文でした。
車体はRZ250Rです。
本当はCDI点火は好きじゃないので作りたくないんですが、2st事情を考えると
なるほど納得ということでお請けいたしました♪
こちらも何か月もお待たせしました m(__)m
ということで、通常のフルトラSP-TDCとはいくらか仕様が違います。
これがCDIバージョンのSP-TDC V140です♪
CDIを自作したことがある方にはお馴染みの黄色いでっかいコンデンサがずらっと並んでます♪
進角制御の無いCDIでは、このコンデンサの容量が点火タイミングにも影響するんですが、
SP-TDCはデジタル進角なので点火タイミングには影響しません。
なので点火力を期待して0.47μF×4で1.88μFと少し多めの容量にしました。
プラグの火をノーマルと比較すると、同等か気持ち強いかなって感じです。
そして、こちらが別体のYPVSコントローラーです♪
ケースに収めるとこんな感じ♪
ソフトウェアのほうは、いつもの3D点火マップじゃなくて2D点火マップになっています。
3Dマップと比べるとずいぶん質素です(笑
これはセッティングのしやすさを考慮しての、あえての2Dマップです。
2stは4stに比べると一定走行か加速かみたいにはっきりとしたエンジン挙動で
4stほど繊細にエンジン負荷で点火タイミングを変える必要がないというのも事実なので
トータルで考えると2Dマップもアリだなと思います。
エンジン負荷で進角制御をしないので、バキュームセンサーを取り付ける必要もありません(^^)b
そしてこちらがYPVSマップ。
2stをチューニングするときに、排気バルブを全開のまま固定したりしますが
これで夢の排気デバイスコントロールが自在にできますね(^^)
ポート加工等してしまうとノーマルの排気デバイスコントロールは全く合わなくなってしまうので
効果は絶大だと思います。
あと、こちらがメインのモニタ画面。 シンプルです(笑
右のメーターはいつもはバキュームセンサーの値なんですが、今回はYPVS開度になっています。
どこで排気デバイスが開くかわかるので面白いですよ(^^)
こちらのTZR250で実車テストしたんですが、なかなか思うように動作しなくて
お待たせしてしまいました(^^ゞ
テスト機を作ればいいんですが、余裕がなくてお客さんのSP-TDCでテストです。
ということで袋の中(^^ゞ
調べた結果ヤマハはRZ250RもTZR250もピックアップ廻りが同じでした。
このSP-TDCで、RD250/400のCDIのもの、RZ、RZ-R、TZRまでいけます。
他メーカーの2stでも、ほぼピックアップ信号タイミングが違うだけのようなので
小変更で対応できそうです。
さてさて♪ 画像だけでは面白くないので、いくつか動画にしてみましたよ(^^)b
まずはエンジン停止状態で、AndroidタブレットでYPVSを動かしてみます。
タブレットの奥に見えるのがYPVSバルブのフタを開けたところですよ。
タブレット操作でYPVSバルブを開け締めできるのがわかるでしょうか(^^)
もちろんエンジン始動してもオンビートセッティングできます♪
次はエンジン始動動画で、アクセルワイヤーとYPVSのサーボモーターからのワイヤーの連結部分です。
これもフタを開けてあって、左がアクセル、右がYPVSサーボモーターのワイヤーです。
AndroidタブレットのYPVS開度メーターと合わせてご覧ください♪
なんか生き物みたいに動いて面白いです(^^)
テスト時はエアクリもつけてなくてアイドリングも900rpm程度にしてあります。
点火タイミングはノーマルより3度ほど遅くしてあります。
ノーマルのCDIにするとアイドリングできなくなったので、点火力も少しはアップしてるようですね。
SP-TDCとしては通常のものより簡素になっていますが、
ノーマルCDIと比較すると進角制御も自由に出来るし、YPVSのコントロールも出来るし、
点火力も若干アップしてるので性能アップが見込めると思います(^^)
配線はカプラーオンとまではいきませんが、ほぼノーマルCDIと換装できる感じに仕上げました。
なのでフルトラバージョンのSP-TDCよりは格段に簡単装着になっています。
このSP-TDCで、また息をふきかえす2stがあったら嬉しいですね(^^)
何か月もお待たせしてしまいましたが、ようやく本日出荷です♪
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