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念願のSRX600" /> 今年もすでに22日となってしまいました(^^ゞ
今年もよろしくお願いします m(__)m
さて、今年1発目はSRX600です(^^)v
相変わらず日々新たな車種のSP-TDCを作っておりまして、
最近はバイクは当然として車、ジェットスキー、船外機と、車種どころか違う乗り物まで作ってます(笑
あまりにも幅が広すぎて、ブログにも書けない状況なんですが、
そんな中でなんで今さらSRX? とお思いでしょうが(^^)
もちろんSRXは何台も作ってます。
でも、なぜか全てセル式のSRXばっかりだったのです。
今回は、念願かなって初のキック式SRXなのです(^^)b
そういわれても、SRX乗りの方にはピンとくると思いますが、普通はそれがどした(´・ω・`)?? ですよね。
おれもそんなに詳しくないですが、調べたところSRX600/400には初期型~5型まであるようで
3型までがキック式、4型以降がセル式になってるようです。
キックかセルかはSP-TDCには関係ないんですが、キック式のSRXはCDI点火で
セル式のSRXはフルトラ点火なのです。
4型でフルモデルチェンジしてるみたいで、色んなところが変わってるから点火がフルトラになったところで
その効果ってあまり目立ってなかったんじゃないでしょうか。
ビックシングルだからあまり高回転は廻らないので、CDIの効果が薄いからフルトラに変更になった
ということですが、今思うとそれはちょっと違うかなと思います。
年代をみると、SRXが発売されたのが85年、フルトラに変わったのが90年。
ちょうど点火システムはCDIが最高峰とされた時代ですね。
90年なんてCDIが全盛の時代だから、その年にフルトラに変更したってことは性能アップじゃなく
CDIのほうがいいけどビックシングルには必要ないってことだったんじゃないでしょうか。
フルトラのほうがいいんじゃね!? ってなったのはもっと後のことですね。
現在ではビックシングルなら間違いなくフルトラだと思いますが、CDI点火のSRXをフルトラにするのは
容易なことではないです。
エンジンをフルトラのものに載せ替えたとしても、ハーネスからなにから違いますから
結局車体を変えるほどのことになっちゃいますね。
そんなこんなで、SRXをCDIからフルトラにしたらどんな効果があるのかっていうのは
なかなか比べる機会がないのではと思います。
SP-TDCならそれがかなうわけですが、キック式とセル式ではどこがどう違うのかは
こちらでもはっきりわかりませんでした。
んで今回、キック式SRXのオーダーを頂きまして、やっとどこが違うのかがわかりました(^^)v
一番問題になるのは、ピックアップ信号部分です。
まずはセル式のSRX。
フライホイールにピックアップ信号用の突起があるんですが、ちょっとよくわかりませんね。
フライホイールだけみるとこうなってます。
このように複数の突起がありまして、ヤマハでは一番多い4突起タイプになってます。
ということでピックアップコイルは1個です。
ではキック式はどうでしょう。
矢印のところに突起があるんですが、なんと手前と奥に段違いに1個ずつあるんです。
てことはピックアップコイルは?
なんとこれまた段違いに鉄心がありました。
みかけ上1個のピックアップコイルですが、内部に2個のピックアップコイルがあるようです。
面白い構造になってますね。
年代的に85年~90年ですから、この頃は各社とも点火系は試行錯誤していたようで
同じメーカーでも色んなピックアップ信号がある時代です。
ピックアップが2個で突起はそれぞれに1個、おおまかにこのタイプは電子進角になったばかりの頃
細かい形は違いますが各メーカーとも採用していた形です。
それまでの機械式の進角を電子進角におきかえた感じで、信号数が少なくそれほど繊細な進角制御は
できていないタイプです。
キック式のSRXは、信号角度からみるとBTDC35以上の進角はできないはずです。
でも、もちろんSP-TDCではこのタイプでもBTDC50まで設定できますよ(^^)b
ビックシングルでそこまで進角がいるのかって話もありますが、一応SP-TDCの仕様なので(笑
こんな段違い平行棒的なピックアップ構造は初めてで、こちらでピックアップ信号を再現しないと
作れないわけですが、どうしようかなぁ~ と思って、こんなことをしてみました。
1突起のテストローターを2枚重ね!
なんとか段違いを再現してみました(^^)
実際の波形がどうなるかというと、本物のSRXの波形がこんな感じです。
ふたつの信号が微妙にずれて出ています。
そんで↓これがこちらで再現した波形。
OK! うまく再現できました(^^)
なんてブログで書くとやけに簡単そうですよね(^^ゞ
お客さんから画像やらオシロ波形やらを頂いてここまでの作業をするわけですけど
現物を一切見れないので、これがなかなか推理小説みたいな作業でして推理、推理の連続です(笑
そんでこのデータをもとにプログラムを作りまして、只今動作検証中でして
今週末に出荷でございます(^^)
これでSRXが激変してくれると嬉しいですね(^^)
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