ピックアップ入力回路テスト♪"> ピックアップ入力回路テスト♪">

ピックアップ入力回路テスト♪

0
みなさま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか(^^)
ツーリングやミーティングがあちこちで開催されてますね♪
 
そんな中、わたしゃ例年通り、ゴールデンウィークは遊べません(笑
 
田植え準備の手伝いをしつつ、バイクを直すってのがここ数年の恒例となっております┌(* ̄0 ̄)┐ハッハッ
 
今年のゴールデンウィークの予定は・・・
お店はカレンダー通りのお休みなので、あんまり連休になってません。
 
後半は田植えですね(^^)b
んで前半は、出勤日もあるんでSP-TDCの遅れてるところと
息子2のJAZZのタンク修理です。
 
てことで、今日のネタはSP-TDCの不具合の解明でございます。
SP-TDCとなると、小難しい電気のお話になっちゃいましてコメント数激減です(笑
やっぱコメント減るのが気になって、なるべく解りやすく書いてるつもりなんですが
そういう問題じゃないですよね(^^ゞ
 
んなこと気にしても、どっちみちコメント減るので
ゴールデンウィーク真っ最中にもかかわらず、小難しいお話をしましょう♪
 
以下、チョーめんどくさいお話ですので、読みたくない方は他の方のブログへ飛んでいきましょう(^o^)/
 
さて、SP-TDC2の不具合ですが、今んとこ2点あります。
 
なぜFさんから・・・
2000rpmとか3000rpmとか、特定の回転数で失火してる模様♪
 
ITOさんから・・・
入力回路の感度調整で、始動性が良いように調整すると3000rpmあたりが×
3000rpmが良いように調整すると、始動性が×
 
っていう2点です。
オシロデータやログデータから、どちらも入力波形の乱れによるものって察しはついてます(^^)
 
なぜFさんからは、今までいろんなデータが送られてきてまして
そのデータをもとになんとか改善してきてたんですが、今回のはなかなか直りません。
 
それは、要するに おれが現象を見てないからですね。
この2点、どちらも実際に現象を見たことが無いのです(笑
 
いつもオシロデータとログデータから読み取って、原因を探っていってるんですが
やっぱ現物を実際に見ないとわかんないこともありますよね。
 
てことで、ITOさんからお借りしたブツを使ってテストしてみました♪
今回は、バッテリーから電源を取り、
IGコイルとプラグもつけて、実際にバシバシやってみます。
 
ITOさんからの情報だと、IGコイルをつながずテストすると正常で、
IGコイルをつけると異常が出るとのことでした。
 
まずは現象を再現してみましょう。
1300rpmで、ピックアップの波形を見てみます。
この波形は全波整流したあとの波形で、プラス波形とマイナス波形をわけています。
マイナス側の波形は、反転してプラスにもっていってます。
これでPICが、プラスもマイナスも判断できるわけですね。
 
全波整流なので、ダイオード2個分で約1.2Vの電圧降下があります。
1300rpmで、低い波形だと1Vくらいしかありませんね。
これだとクランキング時には拾えるか拾えないかくらいの低い電圧になっちゃいそうです。
 
しかも、この電圧のバラツキは何でしょう?
ピックアップローターの1番突起が一番高くて、3番が一番低い・・・
てことは・・・
あ~ なるほど、ローターが偏芯してるんですね(^^)b
 
これが1番突起のギャップ。
 
んで、これが3番突起。
 
やっぱり1番が狭くて、3番が広いですね。
これはボール盤ですから、実車がそうなってるとは言えませんが
それでもピックアップローターは削りだした部品ではないので、そんなに精度はよくありません。
実車でも多少はこういう波形のバラツキはあるってことですね。
 
ピックアップローターに比べると、フライホイールに突起があるバイクは
もう少し波形が安定するってことです。
だって、フライホイールの方が偏芯は少ないですもんね。
 
JAZZとかはちゃんと動くのに、大型バイクで問題が出るのはこういうこともあるのかもしれません。
同じ4MINIでも、中華エンジンだとフライホイールの偏芯が激しいので
やっぱり問題になることがあります。
 
良くはないですけど、今回はこれが原因ってわけではないですね。
 
んじゃ点火はどうかというと、バシバシの音からして不規則ですから失火してますね。
一応オシロでも見てみます。
ありゃりゃ、1回転に2回点火しちゃってます(笑
それにドエルタイムがメチャクチャですね。
 
上がピックアップ波形で、下が点火信号なんですが
よく見ると、点火信号とピックアップ信号が重なったときに、ピックアップ信号にノイズがのってるようです。
重なってないときは、なぜかノイズはのってきませんね。
 
 
ん~ やっぱり点火ノイズがイタズラしてんのかぁ。
 
一応確認で、廻してる最中にIGコイルを外すと・・・ 波形は正常になりました。
やっぱりですね。
 
んじゃピックアップのほうは・・・
と、ピックアップの配線に触ったとたん バシバシバシ!!!
 
いけね(汗 電源入れっぱなしだった(^^ゞ
 
ん?
電源入れっぱなしだけど、ボール盤廻ってないのになんで火が飛ぶ?
 
素手でピックアップの配線に触る ・・・ バシバシ!!
放すと ・・・ シ~~~ン
 
がは(笑
ピックアップの配線に触っただけで火が飛びます(^_^;)
触っただけでノイズが入るようじゃ、点火のノイズ拾うの当たり前ですよね (⌒・⌒)ゞイヤァ
 
それにしても、なんでそんなに微細なノイズに反応してるんだ?
オペアンプの基準電圧はどうなってるんだろう?
 
ん~と~・・・  あ!
なんとほとんどゼロVでした(笑
 
そういうことかぁ(´▽`)
なんとか見えてきましたよ♪
 
まずひとつは、なぜFさんのもITOさんのもピックアップ信号と点火信号が重なるときにノイズが入り
誤動作してるようです。
 
もうひとつ、ITOさんのはピックアップ信号が小さいため、オペアンプの基準電圧を限りなくゼロに
しないと反応しない。
そのため、さらに微細なノイズにも反応するようになってるようです。
信号が小さいのはカタナが悪いわけじゃなくて、SP-TDCの入力回路のせいです。
 
なぜFさんのはホンダの9突起で、こちらはプラス波形のみ拾って制御してます。
ところが、ITOさんのカタナは6突起で、プラス波形・マイナス波形の両方を使って制御しなきゃいけません。
そのために全波整流してるわけですが、
そのせいで ピックアップ信号の電圧 - 1.2Vとなってしまってるんです。
 
となると、全波整流方式は使えませんね。
 
なぜFさんの現象はプログラムだけの調整でもなんとかなりそうですが、
ITOさんのは回路を変更しないとだめですね。
 
せっかくだから、どっちももっとノイズに強い入力回路に変更しましょうか(^^)b
 
単電源で、全波整流せずにマイナス波形を拾う・・・  さて、どうするんでしょ(笑
 
おだ。さん 「ステレオのアンプとかどうなってんの?」
 
ステレオのアンプ? が、なんで関係あんの?
 
おだ。さん 「音の波形だってプラスとマイナスがあるんじゃないの?」
 
音?! そりゃあるよね、プラスとマイナス・・・
音・・・ 
マイク・・・
あ! そうか! マイクもスピーカーもコイルだもんね(^^)b
マイクもピックアップコイルも同じことか!
 
そうだね、アンプはどうなってんだろ? 2電源なのかな?
いや、基本トランジスタで増幅すんだから、そこだけは単電源だよな。
そういえばトランジスタでマイナス部分はどうやって増幅するんだろう?
 
え~っと~ (。_。 ) ( 。_。)φ(・・。)ゞ ウーン  ¢( ・_・) ン?
 
わかった( ̄∇ ̄+) キラキラキラ~♪
そうかぁ、そうすんのか♪
 
てことは、トランジスタアンプみたいなことをやれば
全波整流しなくてもマイナス波形が拾えるな♪
よし♪よし♪
 
 
 
とまぁ、わけのわからない記事になりましたが(^^ゞ
SP-TDC2の入力回路の解決策が、なんとなく見つかりましたって記事でした(笑